|
|
|
 |
|
 |
越前府中箪笥は、江戸時代末期より現在の福井県武生市で製造が始まりました。能面などの工芸品、手先の器用なものがお膳風呂(水屋)などを作り、専業化し旦那衆の家に出入りしたのが武生の指物の始まりともいわれています。
また、福井の文化の中心地は府中(武生)であったことから、古くから様々な匠の技が入ってきたことは想像に難くありません。さらに武生は、全国でも指折りの打刃物の産地であり、北前船によって各地の漆が集められたところでもあります。伝えられた指物の技に、それらの技が重なり合い生まれたのが、越前府中箪笥だったと言えます。
往時の府中武生の街は、指物師が軒を連ね箪笥町通りとして栄えました。米の収穫の終わる秋には嫁入り道具を買いに訪れた人でにぎわいました。その中でも、武生時代箪笥は、繊細でシンプルな意匠が特徴で、特に、金具は鍛鎧の技法により秀逸でその風合いは他に類を見ません。
そして今、武生の伝統工芸の匠たちが、古のカタチに思いを馳せ、その姿を現代の生活スタイルの中に置くことを願い、新たな視点で生活工芸としての道具作りに取り組んでいます。
温故知新、ゆつくりと、道具と共にときを楽しむ心地よい暮らしにお役立て下さることを願い、提案、発信いたします。
|
| ■ 三百年持つと謳われる府中箪笥 ■ |
和箪笥の特徴は框組と箱組にあります。構造上特に堅牢で、本来建物に造り付けられていたものが次第に独立して使われるようになったと云われています。
越前箪笥の中でも武生の箪笥の意匠は、シンプルで繊細な姿が特徴です。 |
 |
|
| ■ 越前打刃物の技巧を活かした鐡 ■ |
分厚い地金を叩いてのばしていく、打刃物の技術を取り入れた府中箪笥は、かすかに波打つ鍛鐡の表情にその特徴があります。
鍛えられた鉄は、不純物も少なく錆びにくくなります。古い府中箪笥の金具が錆びずに残っている理由のひとつに、鍛えられた良質の鉄が使われていることがあげられます。
地金から切り出した金具を一枚一枚手で削り上げて仕上げ、熱した後、真綿・生糸。繭などで黒く焼き付けます。これは古来より神社仏閣の飾り金具に使われてきた技法で、錆から金具を保護する技術です。
金具は厚いほど上質とされ、箪笥をより一層重厚に仕上げます。
|
| TOPページに戻ります |
|